About YOGA SUTRAS
ヨーガスートラは紀元前2~5世紀頃、パタンジャリによって集められまとめられたもの。私たちが抱えるあらゆる悩みから自由になる生き方に関する教え、エッセンスが詰め込まれたガイドブック。ヨーガスートラに記されている教えは、ヨガのポーズを上手に取るような表面的なことではありません。
インドでは、人が抱えるあらゆる悩みから自由になる、自由に向かう生き方のことをYOGAと伝えられています。
このYOGAという生き方、YOGAという言葉の意味、目的とゴール、自由へつながるYOGAの実践方法と達成へのプロセス、そして自由になった人が観ている世界、物事の受け止め方、今風に言えばロジカルシンキング、自分を快適にする思考法を195のスートラ(短い詩)でまとめられています。
ヨーガスートラは4つの章から構成されています。
第1章はYOGAの目的の章 サーマディーパーダ Understanding the Mind
51個のスートラ(詩)でYOGAの定義、ゴール、目的について記載されている深い瞑想と悟り(サマーディ)についての章です。
第2章はYOGA実践の章 サーダナパーダ Purifying the Mind
55個のスートラでYOGAを究めるための具体的な練習法が書かれています。
深い瞑想、悟り(サマーディ)のための具体的な方法を、サーダナ(方法・手段)といいます。アシュタンガヨーガ(8つの枝からなるYOGA)はこの章に記載されています。
第3章はYOGA瞑想の章 ヴィブーティパーダ Stabilizing the Mind
55個のスートラでYOGAの瞑想について具体的に説明された章です。
2章で記されていたYOGAのサーダナ(練習法)の8つの内、最後の3つの瞑想の方法について具体的に書かれています。
瞑想やYOGAで得られると言われている特別な力(ヴィブーティ)についてもこの章に記されています。
第4章は自由についての章 カイヴァリヤパーダ Going Beyond the Mind
34のスートラでYOGAのゴールを達成した境地カイヴァイルヤ(究極の自由と解放)について書かれます。YOGAによって、自分自身を知り、完全な自由を知る人達は自分をどう理解しているのか、世界をどう観ているのかを明らかにしてくれる章です。
前置きはこれくらいにして、早速各スートラに入っていきましょう。